日本システム技術、かつアンドかつと配膳ロボットの実証実験

日本システム技術は9月10日、ダスキン子会社でとんかつのレストラン事業のかつアンドかつ(大阪・吹田市)と、配膳ロボットを活用したサービスの実証実験を開始したと発表した。

実証実験では、「かつアンドかつ平野店」(大阪市)と「かつアンドかつ神戸小束山店」(神戸市)で、顧客への料理の配膳、食後に食器を下膳する作業を配膳ロボットが実施する。

配膳ロボットは、複数のカメラとセンサーを搭載しており、障害物を回避しながら目的地へ正確に移動が可能。店舗内の環境を事前に記憶させることで、最適な移動経路の設定や立ち入り禁止エリアの指定ができる。操作は、タッチディスプレーを使って直感的に行えるため、従業員が簡単な作業で座席の配膳指示ができる。導入後は日本システム技術が運用をサポートする。

2社は従業員の配膳業務を配膳ロボットで対応することで得られる効果の測定・評価を行う。9月初旬に平野店、次いで神戸小束山店に導入し、1カ月間の運用を予定する。ロボットで、店舗の座席回転率が向上し、従業員の負担が軽減されることでサービス品質が向上し、人手不足の解消する効果を見込む。

今後は、従業員や顧客の声を反映しプロダクトのブラッシュアップを行うことで、実証実験で使用する汎用(はんよう)的なロボットとは異なるカスタマイズ版ロボットサービスの正式ローンチを目指す。