大和ハウスグループの大和ライフネクスト(東京・港区)は9月26日、Octa Robotics(オクタロボティクス、東京・文京区)、ALSOK(東京・港区)と、清掃などでロボットが建物内を自由に移動できる環境整備を目的にした「ロボットとセキュリティーシステムの連携」の実証実験を、大和ライフネクストの本社で実施すると発表した。
実証実験では、ロボットが建物内のセキュリティーシステムと連携することで、夜間など無人の状態になる時間帯で、建物の清掃や警備などの業務を、人がセキュリティーシステムの解除作業が不要でロボット単独で行える状態を検証する。
大和ライフネクストが、本社オフィスでの実証実験の遂行や導入時タスクの検証、オクタロボティクスは、システム連携用の管理サーバーの新規開発と設置やプロジェクト管理、ALSOKは、警備システムのカスタマイズと設置を担当する。実証は、オクタロボティクスが採択された経産省の「令和6年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(ロボットフレンドリーな環境構築支援事業)」で行う。
大和ライフネクストでは、建物や施設管理事業で、受付や清掃、警備、点検などの業務を人の手で行ってきたが、少子高齢化の加速で労働生産人口が減少し、管理員や警備員、清掃員などの人材不足が深刻化。
課題解決に向け、当最新のITやIoT技術を活用した管理形態の研究と開発に着手し、2021年からは清掃業務を中心にロボット活用を進めている。また、2023年からは、ロボットメーカーやシステム開発会社と連携し、管理業務の省人化に必要不可欠なロボットが建物内を自由に動ける環境の実現に取り組んでいる。今回の実証実験は、その一環となる。