日本航空(JAL)は10月22日、JALインフォテック(東京・港区)と、JALの体験型施設「JALスカイミュージアム」で、マクニカのAI(人工知能)搭載の自立走行ロボット「temi(テミ)」を活用した施設案内などの実証実験を、11月1日~12月25日で実施すると発表した。
実証実験では、「temi」を使った施設案内に加え、日本の航空会社では初という、完全自動化された多言語対応の展示物紹介ツアーを実施する。ロボットの活用を通じて利用者に対して新しい見学体験を提供すると共に、スタッフの省人化と業務効率改善の有効性を確かめる。
「JAL SKY MUSEUM」は、旺盛なインバウンド需要に比例し、外国からの訪問者が増加傾向にあり、外国語対応が喫緊の課題となっていた。実証実験で、日本語をはじめ、英語、中国語、韓国語での案内が可能な「temi」の使用し、利用者の施設案内と展示物の説明を多言語で行うことで、国内外から訪れる多様な利用者に、スムーズで充実した体験の提供につなげる。
JALでは、実証実験を通じて得たデータとフィードバックを基に、ロボットのさらなる活用も検討。将来的には、空港などで「temi」を始めとしたロボットを活用し、インタラクティブ(双方向)な体験と快適性向上を図り、搭乗客に高品質なサービス提供を目指す。
「temi」が案内する様子(動画)