ユーゴー、業務ロボ「ugo Pro」でビル警備の実証実験、ニッセイ新大阪ビルで実施

ユーゴー(東京・千代田区)は12月2日、星光ビル管理(大阪市)と、業務ロボット「ugo Pro(ユーゴープロ)」を使った、労働人口減による警備員の減少対策と警備DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の実証実験を「ニッセイ新大阪ビル」(大阪市)で実施すると発表した。

実証実験では、ニッセイ新大阪ビルの1階と2階のエントランスで、「ugo Pro」を活用した監視業務に取り組む。

具体的には、1~2階エントランスで、ロボットが特定のポイントで待機し、来訪者や通行者の監視する立哨業務、1~2階を定期的に回る巡回業務、エレベーターで1~2階間を移動し、施設の安全を監視するサポート業務、警備員が遠隔操作で「ugo Pro」を管理し、カメラ映像やアラート通知に基づいて対応する異常検出時の一次対応を行う。

ユーゴーによると、高層ビルや大型施設のる警備業務は、広範囲を巡回し監視するために多大な時間と労力が必要とされる一方、人材不足が顕著で、現場スタッフ一人あたりの労働負荷が増加。その結果、離職率が上昇し、人材不足が一層深刻化する恐れがあるという。

そこで、同社では、ロボットで警備業務の一部を自動化し、スタッフの負担を軽減する解決策の有効性を確かめるために実証実験を行うことにした。

今後は共同検証の成果をもとにサービスを拡充し、ほかのビルへの導入も進める。また、警備だけではなく、設備、清掃にもロボットの活用範囲を広げる。