ニューイノベーションズ、全自動かき氷ロボットをプロントの「和カフェ Tsumugi」が導入

全自動かき氷ロボット「Kakigori Maker(カキゴオリメーカー)」
全自動かき氷ロボット「Kakigori Maker(カキゴオリメーカー)」

ニューイノベーションズ(東京・江東区)は12月9日、かき氷機と自動連係した全自動調理ロボット「Kakigori Maker(カキゴオリメーカー)」を、プロントコーポレーションの運営する「和カフェ Tsumugi(ツムギ)FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA店」(横浜市)が導入したと発表した。

「Kakigori Maker」は、かき氷機と自動連動し、調理の手間とコストを削減する全自動調理ロボット。氷の盛り加減を画像システムでリアルタイムに制御することで、気温や湿度、氷の密度などに左右されることなく、一定の盛り具合を可能にした。

ニューイノベーションズによると、かき氷の調理過程は氷を削る時間が大半を占めるにもかかわらず、削っている間に別の作業をできないため、かき氷専門店を始め、量産が求められる店舗で業務効率化の壁があった。

また、手作業で行うために、調理する人で氷の盛り方にばらつきが出て、商品の質を平準化できないと課題もあったという。「Kakigori Maker」は、かき氷の調理過程を自動化し、均質化された商品の提供と調理時間の削減が可能で、こうした課題を解決できるとしている。

ロボットを導入した「和カフェTsumugi」は、和のモチーフや藍色を取り入れた居心地のよい空間と、和テイストのドリンクやごはん、スイーツなどを提供する和カフェ。店では、創業百六十年の歴史をもつ大阪の老舗茶屋「袋布向春園(たふこうしゅんえん)本店」の日本茶を提供する。

プロントコーポレーションは、商品の品質安定や業務効率化、調理トレーニングの時間短縮などを通じた顧客サービス向上の施策で「Kakigori Maker」を導入した。同社では今後もロボットの設置店舗を拡大する考え。