プリファードロボティクス(東京・千代田区)は12月19日、東京都の「ロボットトライアル導入支援事業」に採択され、リアテクノロジーズ(リアテク)が運営するレジデンシャルホテル「BON東京浅草」で、汎用(はんよう)運搬ロボット「Kachaka Pro(カチャカプロ)」を活用したリネン搬送の実証実験を開始したと発表した。
東京都の「ロボットトライアル導入支援事業」は、宿泊施設の人手不足や業務効率化の課題解決を目的に、清掃や案内、誘導、運搬、搬送などの業務を補完や代替するサービスロボットの試験導入を支援する事業。
「Kachaka Pro」は、小型の自律搬送ロボット。製造業や物流業、医療などで活用されている。実証実験では、10階建ての宿泊施設内で、「Kachaka Pro」がエレベーターと連携し、リネン搬送の作業時間の短縮と業務負担の軽減に取り組む。
ロボットの特性を生かし、棚を入れ替える運用も行い、アメニティー類の搬送にも対応できるかを検証する。プリファードロボティクスでは、実験の成果を基に、リネン以外の物品搬送の展開も視野に入れている。