アイリスオーヤマは12月25日、自社の中国大連工場で製造した清掃ロボット「BROIT(ブロイト)」を12月26日に発売すると発表した。商業施設やオフィスビル、医療施設などに販売する。
「BROIT」は、水拭き清掃ができる自律走行型ロボット。セラミックタイルやビニル床などの床材や汚れに合わせて3つの清掃モードで切り替えが可能。作業員のモップ清掃や自動床洗浄機の作業負担を軽減できるとしている。同社では、スーパーマーケットやドラッグストア、飲食店などの商業施設、オフィスビル、医療施設などが試験導入する。
アイリスオーヤマでは、人口減と高齢化による労働力の減少を背景に、2021年からロボティクス事業に本格参入しており、ロボットの選定、コストシミュレーション、清掃仕様・工程表作成、導入、アフターサービスまで一貫して手掛けている。現在、同社のサービスロボットの導入社数は5000社を超えているという。
今後は、2025年にグループのシンクロボがソフトウエアを開発し、ハードウエアとソフトウェアを内製化した清掃ロボットを発売する計画。これによって、タイムリーな仕様改修や品質改善、コスト調整のほか、メンテナンスなどのアフターサービス体制の一元化を目指している。