
独清掃機器メーカーのケルヒャージャパン(横浜市)は3月4日、ロボットメーカーのZMP(東京・文京区)と、ロボットの群管理機能などで協業を開始したと発表した。

「KIRA B 50」は、ケルヒャーが開発した高い洗浄能力と清掃品質を持つ自律型の床洗浄ロボット。ローラーブラシで除塵(じょじん)作業と洗浄作業を1工程に短縮し、サイドブラシで汚れを中央に取り込み安全に清掃ができる。
2種類のマッピング方法で簡単に洗浄ルートの設定、編集、ロボット操作が可能なほか、高性能センサーとソフトウエアで、ガラスや突起物を含む障害物の検知と回避を行い、スムーズな自律走行を実現した。オプションのドッキングステーションを使用すれば、給水、排水、タンク清掃、充電を自動処理する。
2社は協業を通じて、「KIRA B 50」と、ZMPのマルチベンダーロボットプラットホーム「ROBO-HIR(ロボハイ)」の連携し、ロボットの群管理ができるようにする。群管理は、複数台のロボットの動きを統合的に制御する技術。同じ機種を複数台で同時制御できるほか、他社のロボットと協働する分業運用にも対応する。

具体的には、「ロボハイ」を導入することで、ロボット同士が連携し、ロボットAが細い通路を通過する時には、ロボットBが待機し、通路がすいたタイミングで移動を開始するといったスムーズな運用が可能になる。
2社は、複数台のロボット管理や他社のロボットとの一元管理が可能にする連携を、第1フェーズと位置付け、第2フェーズでは、エレベーターと連携し、複数フロアでの清掃業務の完全自動化に取り組み、ビルや大型商業施設などでの活用を拡大していく計画。