
関西エアポート(大阪府・泉佐野市)は5月21日、関西国際空港と大阪国際空港で、ロボット芝刈機の本格運用を4月1日から開始したと発表した。2つの空港でロボット芝刈機の導入は今回が初。空港敷地内の緑地管理の効率化と環境負荷軽減の両立を図る。
導入されたロボット芝刈機は、専用のアプリで稼働状況のモニタリングや遠隔操作が可能で、人的作業の省力化やメンテナンスの簡素化を図る。ロボットで、これまで手作業で行われていた広範囲の芝生管理の負担を軽減する。刈り取った芝を微細にカットし、土壌への自然還元を促進する機能を備えており、刈草の廃棄処理が不要。廃棄物削減だけでなく、土壌の栄養循環の促進にも役立てる。
関西エアポートは、持続可能な空港運営を重要な経営課題の1つと位置付けており、ロボット芝刈機もその一環で導入した。同社ではロボット芝刈機の本格運用で、空港の景観品質向上と作業効率化、環境へのインパクト低減の三要素を同時に達成するモデルケースを提示する狙い。