エクセディ、戸田市役所でAI搭載ロボット活用した窓口案内の実証実験

実証実験で使用するAI搭載の自律走行型ロボット「Neibo(ネイボ)マルチロボット」
実証実験で使用するAI搭載の自律走行型ロボット「Neibo(ネイボ)マルチロボット」

埼玉県戸田市とエクセディは6月18日、AI(人工知能)搭載の自律走行型ロボット「Neibo(ネイボ)マルチロボット」を使った窓口案内の実証実験を、戸田市役所で6月24日から開始すると発表した。

「Neiboマルチロボット」は、幅:515mm×奥行き:575mm×高さ:1225mm、重量72kgとコンパクトなボディーに、先進的なAI技術を搭載。自律走行とルート走行に対応し、施設内での柔軟な移動が可能。AIカメラと顔認証機能を備えることで、案内に加えたセキュリティー用途への応用も視野に入れている。設定はノーコードアプリケーションで容易に変更が可能で、すべての操作画面が日本語で対応する。

実証実験は戸田市役所の2階ロビーで実施する。ロボットが来庁者の目的に応じて自律走行で案内を行うとともに、音声対話で行政サービスの情報を提供する。ロボット本体には21.5インチのタッチパネルを搭載しており、来庁者は視覚的に案内の内容を確認しながら操作できる。

実証初回は6月24日の13時から14時までを予定。その後、約3週間にわたって継続的な検証を行う。エクセディは、今回の取り組みを通じて、自治体窓口業務の人手不足への対応や、行政サービスのアクセシビリティー向上につなげることを目指す。

今後は、実験で得た運用データや来庁者の反応を踏まえ、技術改良を加えた上で、ほかの自治体や公共施設への展開を見据えた開発を進める。医療機関や商業施設、教育現場などでの活用も検討している。