EmplifAI、ヒューマノイドロボット「Unitree G1」のレンタルサービス開始

ヒューマノイドロボット「Unitree G1」
ヒューマノイドロボット「Unitree G1」

ロボット導入コンサルティングのEmplifAI(東京・千代田区)は7月10日、中国ロボットメーカーのユニツリーロボティクスのヒューマノイドロボット「Unitree(ユニツリー)G1」の法人向けレンタルサービスを開始したと発表した。

「Unitree G1」は、23以上の自由度を持つ関節構造を備え、安定した二足歩行と滑らかな動作が可能。指先には3つの関節を持つパワーコントロールハンドを搭載し、細やかな物体の把持や操作ができる。視覚機能では、深度カメラや3D LiDAR(ライダー)を備えており、センサーフュージョンで自律的な空間認識にも対応する。加えて、Wi-Fiや4G・5Gモジュールの通信機能で遠隔操作やクラウド連携も行える。

レンタルサービスは、用途や期間に応じて3つのプランを用意。短時間での体験やイベントでのデモ利用を想定した「時間プラン」は、EmplifAIのラボに来訪する形で1時間あたり3万円(税抜)から利用できる。プランには簡易的なデモ体験と基本的な技術サポートが含まれる。

本格的な活用を希望する法人向けには、1日単位での利用が可能な「日次プラン」を提供。ラボ来訪型で20万円から利用できる。プランでは事前申請をすることで、SDKの使用も可能。研究開発や教育用途、撮影やメディア制作などで活用できる。

長期レンタルや遠隔地での利用、高度な技術支援が必要な場合は、内容に応じた見積もり制の「週+プラン」を提供する。このプランでは、「Unitree G1」を指定された場所へ届けることが可能で、PoC(概念実証)やR&Dの展開も見据えた支援体制が整えた。

EmplifAIでは、今回のレンタルサービスについて「『G1』は国内市場で入手可能な数少ないヒューマノイドロボットで、多関節構造や視覚認識機能を備えた本機を実機で体験する機会は貴重」としており、研究機関や開発チーム、クリエイティブ分野などからの引き合いを見込んでいる。