精密モーターなどのシナノケンシ(長野・上田市)は6月2日、国産のAMR(自律移動ロボット)「AspinaAMR150L(アスピナ・エーエムアール・ヒャクゴジュウ・エル)」を開発したと発表した。台車を載せたまま幅800mmの通路を走行可能で、最大150kgの搬送に対応する。2026年8月から受注を開始する予定。
「AspinaAMR150L」は、製造現場の工程間搬送向けAMR。台車や棚をリフトアップした状態でも、作業者1人が台車で荷物を搬送できる最小限の通路幅となる約800mmの通路を走行できる。既存の通路幅や設備配置を大きく変えずに、搬送作業を自動化できるという。

国内製造現場で多く使われるPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)に対応。エレベーターや周辺設備との連携など、運用に応じたカスタムオプションも用意しており、一部工程から導入を始め、効果を確認しながら用途や搬送工程を拡張できる。
本体サイズは幅500mm、奥行き750mm、高さ280mm。リフトアップ時の最大高さは330mm。最小走行可能幅は本体のみで640mm、台車・棚の搬送時は幅660mmの台車・棚の場合で800mm。最大速度は時速3.6kmで、連続稼働時間は約6時間、充電時間は約1時間。
シナノケンシによると、国内の製造現場では、人手不足の慢性化に加え、製品の多様化や品種切り替えの増加で、設備移設を伴うレイアウト変更が難しくなっているという。また、通路幅が800~900mmと狭い現場では、既存のAMRがサイズや運用面で合わず、導入に踏み切れないケースがあったとしている。
同社は、新型AMRで、作業者の近くでの走行を想定し、走行速度や加減速を最適化した。スリムな車体で通路でのすれ違いや交差にも配慮し、現場の動線を大きく変えずに運用できるようにした。








