大阪国際がんセンター(大阪市)は6月12日、米インテュイティブサージカルの手術支援ロボット「ダビンチSP」を導入したと発表した。導入済みのダビンチとあわせて4台体制に拡充し、年間1000件規模のロボット手術の実施を見込む。
「ダビンチSP」は、1本のアームを1カ所の切開部から挿入して手術できる手術支援ロボット。従来機の「ダビンチXi」は4本のアームを使うため、複数の小さな穴を開ける必要があった。「ダビンチSP」は傷が1カ所で済むため、患者の痛みや体への負担をさらに抑えられる。
また、「ダビンチXi」では、4本のアームがぶつかって動かしにくい場合があったが、「ダビンチSP」は1本のアームで狭い場所にも入りやすい。そのため、「ダビンチXi」では難しかったのどや乳腺の手術にも対応できるという。
大阪国際がんセンターは、患者への負担が少ない低侵襲手術としてロボット手術に取り組んできた。ロボット手術は精細な操作で、出血量や合併症の低減、入院期間の短縮につながるとしている。
同センターは2013年からロボット手術に取り組み、2026年5月にダビンチ手術の件数が累計5000件を達成した。「ダビンチSP」の導入で、ロボット手術を希望する患者の増加に対応し、治療選択肢の拡大につなげる。
今後は、「ダビンチSP」の強みを生かせる大腸外科、乳腺外科、頭頸(とうけい)部外科(耳鼻咽喉科)、呼吸器外科、婦人科などを中心に活用する。患者の状態や病変の場所、種類に応じて「ダビンチXi」と使い分ける。さらに、ダビンチSPを使った手術ができる病院が多くない頭頸部外科、呼吸器外科、婦人科のがんなどでも活用を進める。








