デンマークの協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボット(UR)は7月9日、フィジカルAIの開発と現場実装を支援する「URフィジカルAI開発支援プログラム」を発表した。URロボット実機の提供、特別価格の適用、技術支援、PoC(概念実証)案件紹介、共同プロモーションを提供し、国内パートナー企業の開発から実用化までを一気通貫で支援する。
プログラムは、フィジカルAI開発で課題となる、研究用ロボットから産業用ロボットへ展開する際の精度や安定性の確保、AI(人工知能)導入後のシステムのブラックボックス化への対応を目的に整備した。データ収集やモデル学習、実機検証、現場実装までを同一のURロボット上で行える環境を提供する。
支援内容は、開発・検証用のURロボット実機の貸し出し、パートナー企業向け特別価格の適用、URによる技術サポート、開発成果の共同プロモーション、URへの相談案件をパートナー企業に取り次ぐPoC案件紹介などを用意した。
AIによる自律判断・動作と、現場が使い慣れたティーチング操作による動作を切り分けるハイブリッド構成の開発環境と操作インターフェースも用意する。操作インターフェースには「PolyScope X(ポリスコープエックス)」と「UR AI Accelerator(ユーアールエーアイアクセラレーター)」を提供し、AI導入後も現場での運用・保全をしやすくする。支援内容や条件は、パートナー企業ごとの要望に応じて個別に対応する。
URの協働ロボットは、製造現場での自動化に加え、大学や研究機関でロボティクス技術の研究開発基盤として活用されており、世界50カ国以上で累計10万台超を販売している。
同社は今後、プログラムを通じてパートナー企業との協業を拡大し、フィジカルAIの製造現場への実装推進とURロボット製品の拡販強化につなげる。







