ユニバーサルロボット、THKのならいハンドを協働ロボの周辺機器に認証

THKの「ならい吸着ハンド」(左)と「ならいグリップハンド」

ユニバーサルロボット(UR)は3月18日、THKのならいハンド「TNH」を、ユニバーサルロボット製の協働ロボット(URロボット)の周辺機器プラットフォーム「UR+」の製品に認証したと発表した。

THKの「TNH」は、様々な作業の凹凸に合わせて12本のシャフトをならわせてロックする「ならい機構」を採用したロボットハンド。複雑な形状の作業を把持するのに最適で、形状の異なる複数の作業を1台のハンドで扱えるため、段取り替えの手間を軽減できる。

URロボットに接続した周辺機器を操作・設定するプラグインソフト「URCap」に対応しており、ロボットとハンドの通信を始め、吸着ハンドは、吸着のオン・オフやシャフトロックの制御、グリップハンドでは、開閉指示や把持力の制御をURロボットのティーチペンダントから行うことができる。

URでは今回、12個の吸着パッドと内蔵した絞り弁で作業を吸着する「ならい吸着ハンド」と、ワークの把持力を容易に制御可能な「ならいグリップハンド」を認証した。

URが認証した「UR+」は、URロボットにプラグ・アンド・プレイで使える周辺機器のプラットフォーム。ロボットアームの仕様やインターフェイスをオープンにしており、準拠するエンドエフェクタ、カメラ、センサーなどの周辺機器をメーカーなどが開発する仕組み。機器は、URの検証と認証した後、メーカーがUR+製品として販売する。