エアロセンスなど4社、ドローンとパトロールカー連携で道路点検を実証

リアルタイム動画配信システムを使った一元管理のイメージ
リアルタイム動画配信システムを使った一元管理のイメージ

エアロセンス(東京・北区)は8月25日、首都高速道路(首都高、東京・千代田区)、首都高技術(東京・港区)、KDDIスマートドローン(東京・千代田区)と、複数のドローンや道路パトロールカーなどを連携し、道路点検の映像と位置情報を遠隔で一元管理する実証実験を3月30日に実施したと発表した。実証では、VTOL(垂直離着陸)型固定翼ドローンによる広域点検から地上での現場対応までを効率的に実施できることを確認した。

実証は大橋ジャンクション、千葉県君津市、茨城県守谷市、埼玉県川口市の複数拠点で同時に実施した。VTOL型固定翼ドローンは上空から広範囲を点検し、マルチコプター型ドローンは構造物の詳細を確認。異常発見後の対応には道路パトロールカーを使用し、作業員が装着するウエアラブルカメラで現場の状況をリアルタイムに共有した。

機器の位置情報と映像は、首都高の総合防災情報システムの一部を構成する「リアルタイム動画配信システム」に集約した。首都高を巡回するパトロールカーの車載器やウエアラブルカメラの映像をリアルタイムに確認が可能なシステムで、道路管理者は遠隔地から複数拠点の道路状況を一元的に把握できる。

4社は実証の結果、複数の点検機器の位置情報と映像を同システム上で統合管理できることを確認した。また、複数機器を統合して運用する際の運航管理や業務手順の課題を整理し、道路インフラ点検の高度化と将来の実運用に向けた知見を得た。

今回の実証は、エアロセンス、KDDIスマートドローン、首都高が2024年1月に採択された国土交通省の「中小企業イノベーション創出推進事業」の一環で実施した。4社は今後、技術検証と運用体制の整備を進め、ドローンを含む複数の点検機器を連携させた道路インフラ点検の社会実装を目指す。道路管理業務の省人化・効率化にもつなげる。