フィジカルAI関連技術開発のcommissure(コミシュア、東京・目黒区)は8月28日、人の作業を携帯型のUMI(ユニバーサル・マニピュレーション・インターフェース)機器で計測し、ロボット学習用データに加工する「UMIデータ取得サービス」の提供を開始したと発表した。製造業やロボット開発企業を対象に、計測設計から現場でのデータ取得、加工、品質評価、分析まで支援する。
「UMI」は、カメラを備えた手持ち型グリッパーを使い、人の作業データを収集する研究用の仕組み。従来の遠隔操作によるデータ取得とは異なり、ロボット本体や遠隔操作環境を先に用意せずに、携帯型機器を使って現場で作業者の動きを計測できる。
新サービスでは、対象工程やデータの利用目的、作業の成功条件、取得回数、作業条件のばらつきなどを事前に整理した上で、必要な映像や動作、グリッパーの開閉状態、追加するセンサーの種類などを設計する。大型ロボットを設置せずに人の作業を計測するため、既存工程への影響を抑えながら、取得可能なデータとロボット導入に必要な条件を確認できる。
顧客には計測計画や同期済みデータ、品質評価、分析レポートを提供し、追加のデータ取得やAI(人工知能)モデルの開発、ロボット導入のどの段階へ進むかを判断できるようにする。データ取得後は、学習データの追加加工やロボットの動作生成、制御、実機検証、受け入れ条件の設計にも対応する。
同社では、製造業の生産技術・研究開発部門、ロボットSIer(システムインテグレーター)や機器メーカー、大学・研究機関のロボティクス研究チームなどでの利用を見込む。今後は作業ごとのデータ仕様や品質基準、再現手順を整備し、データの品質評価やクレンジングからロボットの動作生成、制御、実装まで支援範囲を広げる。








