エクサウィザーズ、住友電装と生産現場向けAIエージェント開発 異常検知・技能継承へ

エクサウィザーズ、住友電装と生産現場向けAIエージェント開発 異常検知・技能継承へ

エクサウィザーズは9月17日、住友電装(三重・四日市市)と、生産現場の異常検知や技能継承を担うAI(人工知能)エージェント「監査AI」「介入AI」「レビューAI」の共同開発を開始したと発表した。カメラやセンサーとAIエージェントを組み合わせ、現場の異常を捉え、熟練者の技能を学ぶ仕組みを構築する。

開発する「監査AI」は、生産ラインのカメラ映像や設備データから、生産ペースの低下や異常の予兆をリアルタイムで検知する。

「介入AI」は、現場リーダーに適切な対応を促す。実際の生産ラインで、異常の検知から人への通知までの仕組みを検証する。

「レビューAI」は、熟練者や現場リーダーとの対話を通じて、経験に基づく判断や作業のノウハウを学び、蓄積する。将来は、蓄積した知見を教育や人材育成に活用する。

AIの開発は8月に開始した。製造業やインフラ分野でのフィジカルAI活用を見据えており、2026年度中に海外拠点で実証を行い、2027年度のグローバル全面展開を目指す。

住友電装は、複数のAIエージェントが連携する仕組みや、人とロボットが協働する生産ラインを取り入れたスマートファクトリー構想を進めている。

今回の共同開発は、その基盤となる取り組み。熟練者の退職に伴うノウハウの消失や拠点間の技能のばらつきに対応し、世界の生産拠点で効率的に質の高い生産を行える環境を目指す。

エクサウィザーズは今後、製造業やエネルギー分野を起点にフィジカルAIの活用を広げる。現場ごとに開発したAIを共通基盤にまとめ、AIエージェント開発・運用プラットホーム「exaBase Studio(エクサベース・スタジオ)」と連携させる。ロボットやドローンのメーカーなどとの連携も強化し、現場に適応するフィジカルAIの提供を目指す。