チトセロボティクス(東京・文京区)は9月12日、ロボット制御ソフト「クルーボ」の機能を拡充する「デプスセンサユニット」を発売したと発表した。
「デプスセンサユニット」は、産業用ロボットアームの先端でワークオブジェクトを精密になぞるトラッキング動作や、ばら積み状態からのピッキング作業など、奥行き情報を活用した自動化アプリケーションを、カメラやセンサーの負担なく実装することができる機能。ロボットアームを使ったワイヤーハーネスの外観トラッキング検査、複雑形状の樹脂パーツバリ取り、多品種ワークの研磨、塗装、多様形状の溶接、墨入れといった用途での利用を想定している。
ソフトは、同社の産業用ロボット制御ソフトウエア「クルーボ」に追加インストールして使うことができる。「クルーボ」はカメラを使った高精度なロボット制御ができるプログラミングソフト。
購入時には、現場で使えるデプスセンサとサンプルプログラムが付属。サンプルプログラムでは、「不定形ケーブルトラッキング動作」を実装することができる。「不定形ケーブルトラッキング動作」は、不定形ケーブルハーネスに対しビジュアルフィードバック制御によるトラッキングをする作業。
チトセロボティクスでは、デプスセンサとカメラを組み合わせる機能を提供することで、産業用ロボットアームのビジュアルフィードバック制御の対応範囲を拡大するとしている。