パナソニック、カート脱着可能な自律搬送ロボットを医療機関向けに発売

カート脱着が可能な自律搬送ロボット「HOSPI Trail(トレイル)」

パナソニック プロダクションエンジニアリング(PPE)は9月19日、自律搬送ロボットシステム「HOSPI(ホスピー)」シリーズで、カート(収納庫)の脱着が可能な「HOSPI Trail(ホスピートレイル)」の販売すると発表した。

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カートを切り離した状態

「カート置き配」と「カートロック」の機能を搭載。カート置き配では、ユーザーの指示で、搬送先でカートを自動で切り離し、次の場所へロボットを移動させることが可能。搬送先で受け取る人が居ない場合でも搬送物を届けることができる。

カートロックは、カートを本体から切り離し時に、自動でカートキャスターにロックがかかる機能。カート収納庫の開閉は、鍵を使用する。また、それぞれのカートを準備すれば、1台のロボットで清潔物、不潔物の両方を分別することなく搬送ができる。

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トレーカート(左)とコンテナカート

そのほか、ロボット用に、薄型、深型の薬剤トレーが入る収納庫と、折りたたみコンテナなどが納められる収納庫の2種類のカートを用意した。

PPEは、病院内の薬剤や検体を人手に替わって、自動で搬送する「病院内自律搬送ロボットHOSPI」を2013年10月に発売。2019年には新モデルを投入し、2022年度末までに国内で9病院、海外では2病院が導入する。同社では、顧客の要望などから、搬送効率の向上で、カートを到着場所で切り離す仕組みを備えた置き配型搬送ロボットを開発した。