テックマジック、キユーピーの社員食堂で調理ロボットの実証実験

キユーピーの社員食堂で調理ロボットの実証実験を実施

調理用ロボット開発のTechMagic(テックマジック、東京・江東区)は9月19日、キユーピーの社員食堂で、サラダ盛り付けロボット「S-Robo」の実証実験を行ったと発表した。マジックテックは、キユーピーと資本業務提携を結んでおり、2030年に向け未来型食品工場の早期具現化を目指している。

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サラダ盛り付けロボット「S-Robo」

「S-Robo」は、トッピングの計量・供給を自動化するロボット。レタスチップやチキン、豆、コーン、ナッツ、チーズといった何種類もの不定形なトッピングを自動で計量し、ロボットアームでサラダボウルを運び、その具材を受け取り、ベルトコンベア上を流れるサラダボウルをスタッフが受け取るまでの一連の動作を自動化する。

今回の実証は、サラダ盛り付けロボットを実際の環境下で稼働させ、2社で工程や課題の確認することに加え。マジックテックが、サラダ専門店などへのロボット導入や、トッピングの計量技術を工場での原料の秤量(ひょうりょう)作業で活用する検討材料を目的に行った。キユーピー仙川キユーポート5階社員食堂で9月4日~8日の期間で実施。社員を対象に、1日上限100食で2種類のサラダを提供した。

テックマジックは、キユーピーと資本業務提携を通じて、最先端技術等の活用とプロジェクトを通じた人材の交流で、食品製造の業務自動化技術の開発に取り組んでおり、食品工場の生産性向上と人手不足の解消を推進している。