廣瀬無線電機は10月18日、東京エアポートレストランが、羽田空港内のレストランで自動除菌ロボット「Mover UV-C」を導入すると発表した。11月初旬頃から羽田空港第1ターミナル内の店舗で運用開始する。
「Mover UV-C」は、感染の主原因の1つ、接触感染対策(表面除菌)向けロボット。菌やウイルス、バクテリア等を抑制するUV-C波を照射するユニットを搭載し、無人環境下を自動で走行しながら照射する。
2社は導入に向け共同実証試験を実施。テーブルなど対象物へ除菌に必要な照射量、必要な線量が照射されていることを確認した。また、店舗内での自動走行でも、障害物などにぶつかることなく走行が可能なことや、大規模な店内スペースを、短時間で効率的な除菌が可能で除菌作業の省人化できること、クラスターなどを含む感染者が発生したエリアも、ロボットの使用で1次除菌の作業員が精神的負担を軽減できることを確かめた。こうした結果を踏まえ、東京エアポートレストランでは、ロボットの導入を決めた。
廣瀬無線電機では今後、実店舗でのロボット運用開始と並行し、多種多様な空港内施設でのニーズに合わせ複数台の除菌ロボットと除菌デスクライトなどを「UV-Cソリューション」として包括的に導入・運用していく計画。