アイリスオーヤマは11月7日、法人向け清掃ロボット「BROIT（ブロイト）」を、2024年半ばに発売すると発表した。
「BROIT」は、水拭き清掃ができる自律走行型ロボット。本体直下に水を放出してほこりや塵、食べかす、液体汚れをブラシで掻き出し、本体後方で汚水も吸い取ることで、ロボットが通過したエリアを水拭き清掃する。スーパーマーケットやホームセンター、飲食店などの商業施設や介護・医療施設のセラミックタイルやビニル床などの水拭き清掃に加え、乾いた床も除塵清掃することができる。
使用者の利便性に着目し、給排水タンクを着脱式にすることで給排水場への移動作業を省略できるようにした。着脱交換ができるリチウムイオンバッテリーを搭載することで、充電中に清掃が中断するデッドタイムを大幅に低減。フレキシブルな清掃計画を立てることができる。
アイリスオーヤマが初めて初めて自社の大連工場（中国・遼寧省）で製造するロボットで、タイムリーな仕様改修や品質改善、コスト調整のほか、メンテナンスなどのアフター・サービス体制の一元化が実現した。
同社は「BROIT」の自社工場製造を皮切りに、製造体制とサプライチェーンの基盤を整備し、2025年には自社でサービスロボットの設計・開発から製造・販売までを一貫して行うロボットメーカーベンダーとしての自立を計画する。さらに、2027年度には、業務用清掃ロボット関連事業で年間の売り上げで約1000億円を目指すとしている。
