エアロセンス(東京・北区)は11月7日、国土交通省の無人航空機の型式認証制度で、同社の垂直離着陸型固定翼(VTOL)ドローン「エアロボウイング」が、第二種型式認証の申請が受理されたと発表した。今後、申請内容に沿って審査が行われる。
型式認証制度は、2022年12月から開始された特定飛行を目的とする無人航空機の強度、構造、性能について、設計・製造過程が安全基準と均一性基準に適合するかを検査し、安全性と均一性を確保するための認証制度。第二種型式認証を受けたドローンは、立ち入り管理措置を行った上で一部の特定飛行(カテゴリーIIB飛行)を行う際の許可申請が不要となる。
エアロセンスによると、国土交通省の無人航空機の第二種型式認証申請の受理は「エアロボウイング」で4件目で、VTOL型ドローンは初という。同社では、「エアロボウイング」が認証を受けることができれば、活用と普及が見込まれるとしている。
「エアロボウイング」は、垂直離着陸型固定翼(VTOL)ドローンとして2020年に発売。最長50km、最高速度100km/hの高速飛行が可能。山間部の点検や海域の巡視、河川沿いの調査飛行など、長距離・広範囲の飛行が必要な場所で活用されている。こうした実績から、7月には国土交通省が運営する新技術情報提供システム「NETIS」に登録された。
エアロセンスでは、申請が受理されたことを機に、総力を挙げて型式認証取得を目指し、ドローンの社会実装を拡大させるとしている。