エアロセンス、内閣府「K Program」に採択で大型VTOLドローン開発

エアロセンス(東京都北区)は8日、科学技術振興機構(JST)が推進する内閣府と文部科学省が定めた研究開発構想の経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)で、次世代の大型VTOL(垂直離着陸型固定翼)ドローンの研究開発課題が採択されたと発表した。

「K Program」は、内閣府の主導で創設された「経済安全保障重要技術育成プログラム」で、日本が国際社会で中長期的に確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術に対し、研究開発と、その成果の活用を推進する制度。

エアロセンスでは今回の採択を受け、大型のVTOLドローンの開発に着手する。具体的には、プロジェクトを発足し、流体解析や無人航空機の設計に精通した学術機関と連携し、研究開発を進める。

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エアロセンスが開発したVTOL初代機(左)と現行機「エアロボウイング」

大型VTOLは、災害や緊急時の物資運搬、精度の高い機器を搭載した撮影や点検での活用を想定し開発する。ペイロードは同社のVTOL型ドローン「エアロボウイング」の10倍となる10kg、飛行時間は2倍の90分以上、1000メートル上空での飛行性能、防水などの対候性を備える予定。完成は2年後の予定で、ハイエンド機体として製品ラインアップに追加する。