ロボットベンチャーのKeigan(ケイガン、京都・精華町)は11月28日、自律移動ロボット「KeiganALI(ケイガンALI)」のオプションの提供を開始すると発表した。
複数台の交通整理(群制御)を可能にするソフトウエア「KeiganFleet」、PLCからの制御が可能なソフトウエア「KeiganCommunicator」、自動充電を実現する「充電ドッキングシステム」、台車の自動着脱が可能な「台車連結モジュール」、60Kg積載が可能な「トルクアップ改造」をラインアップした。
「KeiganFleet」は、複数台のKeiganALIが、マップと経路情報を共有し、衝突を防ぎながらの最適なルート走行、機体の位置、バッテリー残量、ステータスなどを一元管理、バッテリー残量を把握し、充電ドッキングシステムと組み合わせて自動充電する機能を提供する。
「KeiganCommunicator」は、KeiganALIと、制御装置のPLC(プログラマブルロジックコントローラ)の連携を可能にするソフトウエア。複数のPLCからKeiganALIに地図選択や動作の指示をしたり、KeiganALIからPLCに、位置・姿勢・タスクセット番号のステータス情報を共有したりできる。
「充電ドッキングシステム」は、プログラムからAPI経由で指示することで、充電ステーションへのドッキングと充電開始、充電ステーションからの発進を自動で行うことができるシステム。今後は、KeiganFleetから制御できるようにする。
「台車自動連結モジュール」では、出発地で台車に潜り込み台車と連結、目的地まで台車を運搬、目的地で台車をリリースといった動作を自動で行うことが可能。特定の動作指示を組み合わせることで行える。
「トルクアップ改造」については、標準仕様のKeiganALIのアクチュエータ部とソフトを変更することで、搬送質量が60Kgまで対応できるようにするオプションサービス。荷物を載せる部分の変更が不要で、既存ユーザーはそのままの形で機能アップができる。
「KeiganALI」は 搬送質量が30kgの自律移動ロボット。上部のカスタマイズが容易で、現場担当者が地図の作製を容易にできるのが特長。また、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)を公開しており、自由にソフトウエアを開発できる。