ネクストデリバリーは12月6日、静岡県川根本町と、災害時の孤立集落にドローンで物品を配送する実証実験を12月3日と4日に実施したと発表した。
実証では、エアロネクストが物流用途に特化し開発した可搬重量が最大5kg、最大飛行距離20kmの物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」を使用し行った。
12月3日は有事を想定したドローン配送を実施。有事に孤立被害が想定される坂京地区への物資輸送を想定し、距離が3.5kmの役場総合支所から坂京地区に非常食を、約7.5分で届けた。
一方、12月4日には子供たちにドローン配送を体感してもらうため、本川根小学校と本川根中学校間のドローン配送を行った。小学校と中学校間をドローンが一往復し、それぞれ物品を届けた。距離が約1kmの本川根小学校から本川根中学校に肉まんとあんまん、本川根中学校から本川根小学校には菓子をそれぞれ3分で配送した。
実証実験は、ネクストデリバリーが採択された、川根本町孤立集落物資輸送実証業務委託の公募型プロポーザルの一環。同社では今後、地域住民の理解促進と地域課題の解決に向け、ドローン配送と陸上配送を融合した物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」の社会実装に向けた検討を進めていくとしている。