ネクストデリバリー、愛知・日進市で災害時を見据えたドローン物流の実証実験

AEDを搭載して北山ふれあい広場に着陸する物流専用ドローン

ネクストデリバリーは12月6日、愛知県日進市、自動運転車の導入支援などを手掛けるボードリー(東京・港区)、中部大学と、愛知県日進市で災害時を見据えたドローン物流実証実験を12月3日に実施したと発表した。

実証実験は、愛知県のスマートシティモデル事業として、災害時にドローンで物資を輸送する場合の飛行ルートの検討や社会受容性向上を目的に実施。また、ネクストデリバリーとボードリーが連携し、日進市が導入する、自動運転バスの運行管理システム使用する自動運転車両運行プラットフォーム(PF)「Dispatcher(ディスパッチャー)」にドローンの運航情報を接続し、PF上で自動運転バスとドローンを一元管理の有効性を検証した。

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配送を終えたドローンを前に北山ふれあい広場に集まった日進ニュータウン自主防災会関係者と住民

具体的には、災害時の孤立問題や急務な物資輸送を想定し、エアロネクストが開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」を使って、災害時の天白川の氾濫などで、日進ニュータウンの地域住民が孤立して救護活動が必要になった場合を想定し、日進市総合運動公園から北山ふれあい広場への片道で約1.5kmの距離で、AEDを約3分で配送した。

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当日の「Dispatcher」の画面

同時に、「Dispatcher」を自動運転バスとドローンに接続し、自動運転バスを導入している日進市で、自動運転バスとドローンの運行管理を一元化することのメリットを確かめた。

ネクストデリバリーでは今後も、災害時の物資輸送に加え、買い物が難しい地域住民への飲食物や日用品の配送などでドローンの活用を検討していくとしている。