コンサルティングやベンチャーキャピタル事業などを手掛けるICMGグループ(東京・千代田区)は3月7日、シンガポール政府の研究機関「A*STAR Institute for Infocomm Research(I2R)と、日本企業向けのデジタルソリューション開発の覚書(MOU)を締結したと発表した。
MOUは、戦略的なパートナーシップの位置づけで、海外の新規パートナーと共同研究開発や社会実装などを行うI2Rと、日本大企業の顧客基盤を持つICMGグループがデジタル、イノベーション、実装の専門家リソースを共有。高齢化や医療上の制約などの問題を、ロボティクスやAI(人工知能)で解決する研究開発活動に取り組む。
具体的には、I2RがICMGグループと、日本企業と関係を構築し、日本とシンガポールの市場で新たなビジネス機会を生み出し、イノベーション創出を支援する。一方、ICMGグループでは今後、I2Rを始めとするデジタル領域に専門性を持つ技術パートナーとの提携を通じて、日本企業のグローバルイノベーションの加速を後押しする。
また、2者は、MOUの締結に先駆けて、ICMGグループの顧客とI2Rで共同開発の議論を開始。ロボット工学分野のソフトウエア領域の研究開発プロジェクトを始めるとしている。