エアーエックス、イブ・エア・モビリティのeVTOLと航空交通管理ソフト導入

イブ・エア・モビリティが開発するeVTOL(イメージ)
イブ・エア・モビリティが開発するeVTOL(イメージ)

飛ぶクルマなどのインフラ構築のAirX(エアーエックス、東京・千代田区)は4月18日、ブラジルのイブ・エア・モビリティと、イブが開発するeVTOL(電動垂直離着陸機)の購買権でLOI(基本合意書)契約を締結したと発表した。イブとのeVTOL購入契約は日本企業で初という。

イブはブラジルの大手旅客機メーカーのエンブラエルが展開する、都市型エアモビリティ(UAM)エコシステムの開発を行う会社。主にeVTOLの開発、航空交通管理システム、グローバルサービス、サポートネットワークを提供する。

開発するeVTOLは、形式がリフト・クルーズタイプ(固定翼と複数のローターを取り付けているタイプ)で、搭乗者数は5名(パイロット1名、乗客4名)、航続距離は約100キロ。2023年7月には、ブラジルのサンパウロ州タウバテ市でのeVTOL生産施設の建設を発表。2026年には機体納品とサービス展開を予定してている。

エアーエックスは今回、最大10機のeVTOLの確定オーダー、40機のオプション購入権、都市型航空交通管理ソフト「Vector(ベクター)」の活用で契約を結んだ。

同社は、イブのeVTOLがリフト・クルーズタイプで、日本の都市部や屋上ポートへの離発着に適しており、土地の広さが限られたエリアでの有効活用が見込め、都市部や地域間を結ぶ交通手段で導入することで移動の可能性を広げられると考え、採用を決めた。

今後は、都市型エアモビリティ展開で、自治体、電力、インフラ、不動産業界などとの連携を強化し、日本国内で2026年から2027年にかけてサービス開始を目指すとしている。