建ロボテック、遠隔操作で鉄筋結束作業80%をロボットに置き換え

「遠隔操作場所(香川県)」(左)と「建設現場」(大阪府)

建ロボテックは6月26日、NTT西日本と、2022年9月から建設ロボットの遠隔操作・オペレーション支援環境構築の実証実験を実施し、実際の建設現場で建設未経験者がロボット遠隔操作で鉄筋結束作業の約8割をロボットに置き換えることに成功したと発表した。

実証では、2社が、建ロボテックの鉄筋結束ロボット「トモロボ」を利用し、遠隔操作システムの開発と誰でも操作できる簡単な操作画面(GUI)の開発を目的に実施。NTT西日本の旧本社ビル跡地の建て替え現場で行い、操作の実用性や現場評価を検証した。

その結果、現場技術者による鉄筋結束作業の80%(トモロボの削減効果が約50%、遠隔操作の削減効果は約30%)をロボットの置き換えに成功した。また、今回のロボットと遠隔操作の現場作業削減で、鉄筋結束作業に携わる現場技術者の稼働を約20%に抑えることが可能となり、より高度な業務に従事できるようになったという。