プードゥーロボティクス、初のAI搭載セミヒューマノイドロボット「PUDU D7」発表

PUDU D7
PUDU D7

中国ロボットメーカーのプードゥーロボティクスは9月20日、AI(人工知能)を搭載した初の汎用(はんよう)セミヒューマノイドロボット「PUDU D7」を発表した。

「PUDU D7」は、人間のような上半身と、ロボットアーム、全方向シャシーを組み合わせることで、高度な機動性と巧ち性を実現した。身長165cm、体重は45kg。

0920pudu2 - プードゥーロボティクス、初のAI搭載セミヒューマノイドロボット「PUDU D7」発表
「PUDU D7」の基本スペック

AIを搭載し、「高レベルプランニング」と「低レベルプランニング」と呼ばれる階層型制御システムを採用することで、作業とリアルタイムの感覚に基づく動作を同時に管理できる。また、複雑なサービスシナリオを理解して対応するだけではなく、継続的に学習して操作の改良も行う。

0920pudu3 - プードゥーロボティクス、初のAI搭載セミヒューマノイドロボット「PUDU D7」発表
「バイオニックアーム」の概要

ロボットのバイオニックアームは65cmまで伸び、30自由度で操作できる。手のアタッチメントを装着すれば、50自由度まで拡張が可能。10kgまでの物を持ち上げることが可能で、エレベーター操作、物品輸送、仕分け作業などが行える。最高速度は毎秒2mで360度の全方位に移動できる。10度までの傾斜での安定して走行する。1kWhを超えるバッテリーを搭載しており、8時間以上の連続稼働が可能。

プードゥーでは、多様な環境で複雑な作業に対応可能なことから、飲食店、宿泊施設などのサービス業を始め、倉庫などの物流、工場などの製造業と幅広い業種向けのロボットソリューションとして販売する。同社は「PUDU D7」を皮切りに、今後もセミヒューマノイドとヒューマノイドロボットへの投資を継続し、技術を発展させることで、汎用性の高いロボットを開発するとしている。