象印、関西万博のおにぎり専門店に鈴茂器工の「おむすび製造半自動化システム」導入

おむすび製造半自動化システム
おむすび製造半自動化システム

象印マホービンは10月16日、2025年の「日本国際博覧会(大阪・関西万博)」で、大阪外食産業協会のパビリオンに出店するおにぎり専門店に、米飯加工機械などを手掛ける鈴茂器工(東京・中野区)が開発したおにぎり製造ロボット「おむすび製造半自動化システム」を導入すると発表した。

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計量から始まり、盛り付け、ならし・具材、成形、チャック搬送、のり付け、コンベヤー搬送までの工程をサポ―ト

システムは、鈴茂器工の「ご飯盛り付けロボットFuwarica(フワリカ)」で盛り付けたごはんを半自動でおにぎりに仕上げる。手元の非接触センサーに手をかざすだけで操作が可能。計量から始まり、盛り付け、ならし・具材、成形、チャック搬送、のり付け、コンベヤー搬送までの工程をサポ―トする。

象印によると、ごはんを人の手でふんわりふっくら均一に盛り付けることは難しいという。今回のシステムは安定して、1時間当たり360個と、一定のペースで、おにぎりを作ることが可能。また、ふんわりふっくらのおにぎりをつぶすことなく、絶妙のつかみ具合で機械アームが持ち上げてのり付けする。

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オーダー端末と連携し自動でおにぎりを生産

オーダー端末とも連携しており、顧客がスマートフォンで商品を選択し、店頭でチェックインをすると、機械が連動し、おにぎりを生産する。そのため、効率的なオーダーの受注と生産個数の管理などが可能。一方で、おにぎりは注文を受けてから作り始めるため、できたてを顧客に提供できる。さらに、必要な分のみを生産することで、フードロスの削減にも役立つとしている。