警備ロボット開発のSEQSENSE(シークセンス、東京・中央)は11月25日、自律移動型警備ロボット「SQ-2」の実証実験を、札幌市の地下鉄さっぽろ駅と地下鉄大通駅をつなぐ地下広場「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」で実施すると発表した。
「SQ-2」は、3次元センサー、自己位置推定アルゴリズム、リアルタイム経路計画アルゴリズムなどを搭載した自律移動型の警備ロボット。実証実験では、「チ・カ・ホ」で、「SQ-2」を使った警備を行い、ロボットの有人警備の代替効果や付加価値を検証する。
具体的には、「チ・カ・ホ」の通行可能時間の5時45分から24時30分の間、1時間おきにロボットが警備巡回をすることで、防犯効果を確かめる。また「SQ-2」に搭載する音声アナウンス機能で、歩行者に「歩きスマホ」に対する注意喚起を行い、抑止効果の検証する。さらに、広場が閉鎖されている早朝や深夜の時間帯に通路や出入り口付近の監視を行い、万が一の異常発生時に速やかに発見できるかを確認する。
実証には警備会社のチュウケイ(札幌市)が運営などで協力し、11月25日から12月8日まで行う。期間中は安全確保のため、警備員がロボとに伴走する。