ロボット開発のハピロボ(東京・世田谷)は12月16日、図書館流通センター(TRC)と、自立走行ロボット「temi(テミ)」を、TRCが指定管理者で運営する公共図書館の業務の一部で活用する共同実証実験プロジェクトを開始したと発表した。
実証実験は、東京都墨田区立緑図書館、東京都中央区立晴海図書館、TRCの本社ビルで実施。ロボットが、おはなし会やイベントなどのアナウンス業務や、事前登録を行い館内巡回や閉館案内、声掛け、事前登録されたエリアに誘導する案内業務を行う。
2社は、実証実験を通じて、ロボットの自律移動や対話能力を活用して、図書館が「本の提供」だけではなく、交流の場になるかの可能性を始め、図書館スタッフの業務の一部をロボットが肩代わりすることで、創造的な業務に取り組む時間を増やせるか、ロボットを仲介役にして利用者同士がつながりを生み出す環境を実現できるかを確かめる。
今後は、プロジェクトによって、図書館運営業務の効率化を図ると共に、図書館が情報の集積場所から、利用者同士がつながり、新しい文化を生み出す場の進化を目指す。