シンカー、指先で考えてつかむ次世代型ロボットハンドの開発に着手

ばら積みされたネジをつかむロボットのイメージ

ロボットハンド開発のThinker(シンカー、大阪市)は7月31日、同社取締役の小山佳祐・大阪大学大学院基礎工学研究科助教が独自研究・開発した指先で考えてつかむことができる「カメラレスばら積みピッキングのロボットハンド」の製品化に着手すると発表した。

「ばら積みピッキング」を実現できる次世代型のロボットハンドは、同社が開発し出荷を開始した「近接覚センサーTK-01」などの近接覚センサー技術を活用し開発する。

「近接覚センサーTK-01」は、赤外線とAI(人工知能)を組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシングで、モノの位置と形を非接触で高速に把握できるセンサー。従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップができため、ロボットハンドでのピッキングの可能性を飛躍的に広げられるという。また、ティーチング(ロボットに作業を教え込む工程)の時間や労力を大幅に軽減できるとしている。