スペースワン、東京海洋大とAI活用した水中ドローンの社会実装で共同研究を開始

(左から)小林康宏・スペースワン代表取締役、清水悦郎・東京海洋大学海洋工学部海洋電子機械工学部門教授
(左から)小林康宏・スペースワン代表取締役、清水悦郎・東京海洋大学海洋工学部海洋電子機械工学部門教授

水中ドローン事業のスペースワン(福島・郡山市)は4月22日、東京海洋大学と、水中・水上ドローンの社会実装をテーマにした共同研究の契約を締結したと発表した。

研究では、水中ドローンの技術発展が進む一方で、実社会での活用や人材の育成が十分に追いついていない課題を背景に、AI(人工知能)を活用した運用方法の構築と技術者の育成手法を開発し、水中ドローンの社会実装に取り組む。

また、水中ドローンが、インフラ点検や海洋調査、漁業支援や災害対応など、幅広い分野での活用が期待されているものの、技術者不足や運用ノウハウの未整備が普及の障壁となっていることを踏まえ、現場に即した教育カリキュラムや運用ガイドラインも策定し、課題解決につなげる。一方、水上ドローンは、水中ドローンとの連携や比較検討の観点から補足的な対象として検討する。

2社は研究を通じて、スペースワンが全国で蓄積してきた経験と東京海洋大学の持つ先進的な知見を融合することで、海洋分野の次世代技術と人材の育成基盤を構築し、日本発の水中ドローン活用モデルの確立を目指すとしている。