
JR西日本京都SC開発(京都市)は5月1日、自律移動型ロボット開発のSEQSENSE(シークセンス、東京・中央区)と、京都駅直結の商業施設「京都ポルタ」で、警備ロボット「SQ-2」を使用した警備機能強化の実証実験を開始したと発表した。
実証実験では、「京都ポルタ」の地下街と、駅ビル地下2階の南エリアを検証場所として、将来的な人材不足への対応を視野に、館内で自走巡回と立哨可能な警備ロボット「SQ-2」を導入し、ロボットと有人警備業務の連携を確かめる。
「SQ-2」は、3次元センサー技術、自己位置推定アルゴリズム、リアルタイム経路計画アルゴリズムなどの技術を搭載した自律移動型の警備ロボット。
独自の「3DLiDAR(ライダー)を備えており、警備対象物件の詳細な3次元マッピング、歩行者を始めとする動体検知、環境の変化を検出が可能。立哨、巡回、来館者対応といった警備業務の全面的や部分的に代替させりことで、施設の管理コスト削減できるとしている。また、定期的に遠隔アップデートを行うため、新機能の実装や不具合の解消に、素早い対応が可能で、常に最新の状態で利用できる。
実験は4月27日から7月31日まで行う。JR西日本京都SC開発では、多客時の警備体制を維持することが求められる大阪・関西万博の開催期間を念に、「京都ポルタ」の全体で警備業務の自動化と生産性向上を進め、顧客に安心で安全な高いサービスを提供するために、万博開催期間に重ねた実証実験の実施を決めた。