スギノマシン、ロボットアーム搭載AMR「CMR-3Dシリーズ」発売

モバイルマニピュレータ「CMR-3Dシリーズ」
モバイルマニピュレータ「CMR-3Dシリーズ」

産業機械メーカーのスギノマシン(富山・滑川市)は11月4日、小型きょう体に自律走行機能と多関節マニピュレータを搭載したモバイルマニピュレータ「CMR-3Dシリーズ」を開発し、12月3日から受注を開始すると発表した。今後3年で30台の販売を目指す。

モバイルマニピュレータは、移動可能なロボットに物をつかんで操作できるマニピュレータを搭載したロボット。

「CMR-3Dシリーズ」は、AMR(無人搬送車)に九州工業大学発の搬送ロボット開発スタートアップ、TriOrb(トライオーブ、福岡・北九州市)の球駆動式全方向型自律移動プラットホーム「TriOrb BASE(トライオーブベース)」を搭載した。

姿勢を保ったまま全方向へスムーズに移動が可能で、狭い通路や設備間の隙間でも高精度に走行できる。また、切り返しが不要で、効率的な作業動線の確保が可能。

ロボットアームは、ファナックの協働ロボット「CRX-20iA/L」で、最大可搬質量は20kg。移動本体は100kg程度の積載にも対応する。無荷重時の最高速度は毎秒1m。

本体サイズは、長さ:760×幅:680×高さ;1255mmとコンパクトで、一般的な作業台や通路幅にも適応する。誘導方式は「Visual SLAM(ビジュアルスラム)」と「LiDAR SLAM(ライダースラム)を採用。非接触充電で4時間の連続稼働ができる。