アテナテクノロジーズ、ローカルLLM活用のフィジカルAIソリューション提供開始

アテナテクノロジーズ、ローカルLLMで遠隔操作・自律動作支援するフィジカルAIソリューション

東大発スタートアップのAthena Technologies(アテナテクノロジーズ、東京・文京区)は4月8日、フィジカルAIの構築から現場実装までを支援するソリューション「Physical AIソリューション」の提供を開始したと発表した。AI(人工知能)が物理空間を理解し、ロボットを遠隔操作や自律動作で制御し、建設、インフラ、製造などの現場オペレーション効率化を支援する。

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ソリューションの概要

ソリューションは、現場作業員の自然言語による指示をロボット動作に変換する仕組みを採用。閉域環境内の音声認識モデルで音声をテキスト化し、その内容をローカルLLM(大規模言語モデル)で解析し、ロボット制御用コマンドを構成する。専門的なプログラミングが不要で、声だけでロボットを操作できる。現場データを外部に流出させないセキュアな運用環境も整備した。

導入プロセスは、現場課題の特定と技術設計、ラボと現地での2段階PoC(概念実証)、本開発・実装、運用・改善の4段階で構成。戦略設計から実地検証、導入後の精度チューニングや機能拡張までを伴走し、現場に定着するフィジカルAIシステム構築を支援する。

アテナテクノロジーズは、2023年12月設立の東大・松尾研究室発のスタートアップ。関西電力をはじめとする高いセキュリティー要件が求められる企業と、ローカルLLMを使ったロボット制御の実証実験の実績を持つ。

同社は、こうした知見をもとに、建設・インフラ分野で、設備異常の検知や危険環境での作業支援、物流・製造分野では、荷物形状や配置に応じたピッキング動作支援やライン状況に対応する自律調整、医療・介護分野では患者状態に沿った介助動作や院内物品搬送でのソリューション活用を見込む。