ユニック、国交省がリモコン式の電動草刈機を普及促進技術に指定

リモコン式の電動草刈機「UNIMOWERS(ユニモアーズ)

電動モビリティ開発のユニック(東京・杉並区)は9月14日、国土交通省が同社のリモコン式の電動草刈機「UNIMOWERS(ユニモアーズ)」を、急勾配でも除草できる無人化・遠隔化技術と評価し、普及促進技術に指定したと発表した。

「ユニモアーズ」は、45度の斜面でも滑り落ちない独自のクローラタイプの電動草刈機。リモコンで草刈が可能で、低重心設計で急斜面でも稼働し、危険な斜面を知らせる警告機能を搭載する。

国土交通省などでは、河川の堤防のような急勾配箇所の除草作業を、エンジン駆動の肩掛け式刈払機を使って人力で実施している。しかし、従来技術では、作業上の危険性が高く作業効率が劣る上に、作業員の減少や高齢化などの課題があった。そこで同省では技術シーズの公募を実施した。

ユニックが応募したところ、同省では栃木県渡良瀬川の約30度の勾配、草丈1m前後の河川敷で評価会を実施。既定面積での草刈作業時間、できばえなどで、エンジン駆動の刈払機に対する優位性を評価した。具体的には、5項目の評価尺度で、経済性、安全性、施工性、環境の4項目でA評価(従来技術より極めて優れる)、品質・できばえでB評価(従来技術より優れる)を受けた。

同社では、今回、リモコン式の電動草刈機が最高評価の普及促進技術に指定されたことで、関東地方整備局発注工事などで新技術としての導入を見込んでいる。