トクイテン、有機農業の自動化ロボット開発で3.7億円の資金調達

自社農場で収穫動作を検証中の農業ロボット

AI(人工知能)とロボットで有機農業の自動化を手掛けるトクイテン(名古屋市)は10月26日、ユナイテッドをリード引受先とする第三者割当増資と、日本政策金融公庫の資本性ローンのプレシリーズAで3.7億円の資金調達を実施したと発表した。

同社は今回の調達資金を、ロボットエンジニア、セールス、バックオフィス人材を採用、農業ロボット開発、ロボットやAIを活用した有機農業の自動化ソリューション「トクイテンパッケージ」の開発に投資する。

トクイテンは2021年に設立。「持続可能な農業へのシフトを加速する」をミッションに、AIやロボット技術を活用した有機農業の自動化に取り組む。2022年10月にシード資金を調達し、収穫ロボットや液体噴霧ロボットや防虫ロボットなど複数のロボットのプロトタイプ開発。

同時に、2000m2の自社栽培施設での有機農業に着手。作物生産では2023年4月に有機JAS認証を取得し、科学的なアプローチによるミニトマト栽培を行い、味や糖度の高さを評価され初回からオーガニックスーパーや百貨店やホテルに出荷している。