テムザック(京都市)は11月28日、宗像大社(福岡・宗像市)の「新嘗祭(にいなめさい)」、今山八幡宮(宮崎・延岡市)の「秋季例祭」、上賀茂神社(京都市)の「新嘗祭」に、ロボットとドローンで稲作して作った米を「ロボット耕作米」として、11月23日に奉納したと発表した。
テムザックでは、宮崎県延岡市の圃場で、米粉用米の水稲直播栽培を開始し、雑草防除ロボット「雷鳥1号」と、ドローンを使った播種作業の実施、水管理システムの運用などの省力化を追求する稲作を実践。米作りの労働時間を既存農業と比べ大幅に削減する一方、無事稲穂が実り800kg弱を収穫した。今回、無事収穫を迎えられたことの感謝を込め、3つの神社に米を奉納した。
同社は、2022年12月にロボットを活用した稲作で延岡市と連携協定を締結。2023年春には、最先端実践拠点として「アグリ研究所」を開設した。
今後は収穫ロボットなども開発し順次投入するとともに、収穫した米を米粉にすることで、6次産業化の仕組みづくりにも取り組んでいくとしている。