スマートアグリ製品開発のハタケホットケ(長野・塩尻市)は1月29日、水田除草ロボット「ミズニゴール」で、2024年モデルのラジコン型「ミズニゴール2024 RC(ラジコン)」と、GPS(全地球測位システム)自動運転型「ミズニゴール2024 GPS(ラジコン+自動運転)」を開発し、レンタル提供を開始すると発表した。
「ミズニゴール」は、水田を走り回り、田んぼの水を濁らせることで、稲の栄養を奪う雑草の光合成を遮り除草作業を行う自動除草ロボット。2024年モデルでは、従来のラジコン型と合わせてGPS自動運転型を新たに開発した。重量は8kg。
GPS自動運転型モデル「ミズニゴール2024 GPS」は、走行ルートの自動設定と範囲設定を記録することが可能で、複数の田んぼを保有する場合でも「A畑」「B畑」といった形で記録を呼び出すことができる。
設定は一度行えば、ロボットを圃場に置いて設定を呼び出すだけで済む。ロボットは、人力で水を濁らせる作業と比べ、約15倍の除草作業の効率化が見込めるという。
自動走行は、ハタケホットケが貸与するGPS計測機で、水田の座標4点を計測。走行データを作成しクラウド上にデータを格納し、利用者がクラウドのデータをスマホで選択することで行える。
GPS自動運転型モデルが30台、ラジコン型モデルは70台の生産台数を予定。4月中旬以降から7月中旬にかけてレンタル提供の開始を予定する。GPS版は長野県と、約100km圏内の近県で利用できる。