防除機、農林業機械などの製造・販売を行う丸山製作所(東京・千代田区)は4月30日、クボタが運営する農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT(クボタ・アグリ・フロント)」で、自動走行型の農薬噴霧ロボットのコンセプトモデル「スマートシャトル」の展示を開始したと発表した。
「スマートシャトル」は、圃場内に設置したタグと本体に内蔵されたカメラから取得した映像情報で機体位置を認識。ホースの送り出しや巻き取りをしながらビニールハウス内の畝間や通路を自動走行で移動するロボット防除機。
二次元コードの一種であるArUcoタグ(認識タグ)とVIO技術(画像とジャイロセンサーによる位置認識技術)を掛け合わせており、GPS(全地球測位システム)の使えないビニールハウス内でも自己位置を推定し、自動走行でビニールハウス内の畝間や通路を移動することができる。
操作は、ゲームパッドとタブレットやスマートフォン端末に入れたアプリから遠隔で行える。状況のモニタリングも可能、緊急停止などの異常を検知した場合も知らせる。スマートシャトルとポンプをIoT(インターネット・オブ・シングス)で連携し、ポンプのオン・オフ操作も行える。