輝翠TECH、環境エネルギー投資からシリーズAで1.5億円の資金調達

オフロード自律走行AIロボット「Adam」と輝翠TECHのメンバー
オフロード自律走行AIロボット「Adam」と輝翠TECHのメンバー

農業支援ロボットを開発するスタートアップの輝翠(きすい)TECH(仙台市)は5月17日、環境エネルギー投資を引受先とする、1.5億円のシリーズAで資金調達を実施したと発表した。

同社は農業向けにオフロード自律走行AI(人工知能)ロボット「Adam(アダム)」の開発を手掛ける。調達した資金は「Adam」の量産や機能追加、作業ユニットの開発と普及に使用する。同時に、建設などの農業用途外への適応でも利用。さらに、チーム強化でUI・UX開発や事業開発、国内営業などの人材募集の原資に充てる。

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オフロード自律走行AIロボット「Adam」

「Adam」は、車輪で走行する車両型のAIロボット。約250kgの積載物を乗せることが可能な農業での運搬作業を支援する。

輝翠TECHは、アメリカ出身のタミル・ブルーム氏が2021年に設立したオフロード自律走行AIロボットのスタートアップ。タミル氏は東北大学航空宇宙工学の博士課程で、AI技術を適用した月面探査ロボットの研究を行っており、「Adam」には月面探査ロボットの技術を応用している。