アグリスト、埼玉・羽生市のタカミヤ農場がきゅうり自動収穫ロボット導入

アグリストが開発した「きゅうり自動収穫ロボット」

農業ロボットを開発するAGRIST(アグリスト、宮崎県新富町)は7月26日、足場などの仮設機材を扱うタカミヤ(大阪市)が運営する埼玉県羽生市のタカミヤ農場が「きゅうり自動収穫ロボット」を導入すると発表した。

アグリストが開発した「きゅうり自動収穫ロボット」は、1本100グラム以上のきゅうりをより多く収穫するために、安定性が高い自走式モデルで移動。ロボットに搭載されたカメラから得た画像をAI(人工知能)が認識と判断をして収穫動作を行う。収穫ハンドには吸引タイプを採用し、栽培環境や作物を傷つけずに収獲できるようにした。ロボットは、ピーマンの収穫ロボット開発で培った技術を応用して開発した。

タカミヤでは農作物の収量と品質を向上させる新製品ハウス「G-Castle Neo48」「G-Castle ProⅠ」で実証栽培を実施。「きゅうり」「いちご」「ミニトマト」などの果菜類を対象に、収量を上げるための栽培方法や、良質な作物を育てるための栽培システムを検証している。今回、2023年~2024年の来作の収獲に合わせて、ロボットを導入した。

アグリストによると、きゅうりは成長が早く、収穫作業にあてる時間比率が大きいため人手不足の解消が急務となっており、ロボットの導入で作業者の負担減と効率的な農業の実現に貢献できるという。今後は、羽生農場をロボットの拠点として、持続可能な農業の実現に向け農業課題を解決に取り組んでいくとしている。