建設業向けドローン活用ソリューションCLUE（クルー、東京・品川区）は9月11日、積水ハウスが、戸建て住宅の定期点検システム「スマートインスペクション」で、アフターサービス社員向けに、クルーのドローンの点検サービス「DroneRoofer（ドローンルーファー）」を導入し、全国的な運用が開始したと発表した。
「DroneRoofer」は、画面タッチの簡単操作で安全にドローンの操縦を行うことができるiPad用アプリを核に、ドローン本体、保険、iPad、飛行許可、アフターサービスなどをパッケージにしてドローンを使った屋根外壁点検ができるサービスとして提供する。現在、屋根外装工事事業者、リフォーム会社、ハウスメーカーなどが利用している。
一方、「スマートインスペクション」は、積水ハウスが2019年8月から開始した定期点検時に複数の先進機器を組み合わせ、遠隔で診断する住宅業界初の点検システム。ドローンと床下点検ロボット、小屋裏点検ロボットカメラで高精細画像を撮影し、クラウド経由でオフィスサポートデスクに待機する専門スタッフが不具合判定を行う。
積水ハウスは2019年8月から北海道を除く、全国のアフターサービス拠点のドローン点検で「DroneRoofer」を導入。当初は全国で約60名のアフターサービス社員がドローンの操縦者としてスタートした。今回、全国で展開し600名以上が利用する体制にした。主に戸建て住宅の築後10年ごとに実施する定期点検で屋根の点検で使用。2023年7月末時点で1万回以上のドローン点検を実施した。
クルーでは、サービスを通じて、住宅点検のDX（デジタルトランスフォーメーション）化を実現することで、積水ハウスに高い品質で安定したアフターサポートの実施、効率的な点検による人手不足・高齢化の解決策をとしている。
