長岡塗装店、赤外線ドローンとAI活用したビル・マンション外壁劣化調査を開始

ドローンによる外壁調査の様子
ドローンによる外壁調査の様子

建築塗装の長岡塗装店(島根・松江市)は4月30日、赤外線ドローンとAI(人工知能)を使った建物の外壁調査サービス導入「外壁劣化調査サービス」を、マンション管理組合やビルオーナーを対象に開始したと発表した。

「外壁劣化調査サービス」は赤外線カメラを搭載したドローンが撮影した熱画像データをAIで解析し、調査報告書を提供するサービス。12条点検の調査報告で利用できる。2023年度に開始した公共建築物向けサービスで調査実績を蓄積できたことから、今回、民間建築物向けにサービスを始めることにした。

0430nagaokatoso2 - 長岡塗装店、赤外線ドローンとAI活用したビル・マンション外壁劣化調査を開始
(左から)赤外線カメラの撮影データとデジタルカメラの撮影データ

サービスは、ドローンを使用するため、足場を組まずに高所部分の調査が可能で、実数に近い調査結果を算出が可能。従来の高層ビルやマンションの調査で不可欠だった足場や高所作業車、ゴンドラなど高所調査用の仮設が不要になるため、調査コストを削減できるという。また、ドローンによって短時間での撮影が可能なことで、調査期間も大幅に短縮が可能としている。解析は、蓄積した膨大なデータを学習したAIモデルを使用して行うため、調査員の熟練度に依存せず、効率的に正しい判定ができるという。