早稲田大学発スタートアップの東京ロボティクス(東京・文京区)は7月2日、双腕ロボットや移動マニピュレーターを遠隔から操作して作業するロボットソリューションの提供を開始すると発表した。
ソリューションでは屋外遠隔作業や電線メンテナンス作業などの作業が可能。自律制御と組み合わせることで、複数台のロボットの同時運用にも対応する。顧客の要望に応じてロボットと遠隔操作装置をカスタマイズし、最適なシステムを構築する。
屋外遠隔作業は、遠隔地のプラントや発電施設などで、屋外仕様のロボットを遠隔で操作し、計器の確認やスイッチのオン・オフなどを行う。
電線メンテナンス作業では、高圧電線などのメンテナンスを遠隔から双腕ロボットで実施。ドローンを使った運搬やクレーンへの搭載も想定する。
そのほか、危険作業や高所作業、へき地運用、重量物運搬等の高負荷作業、クリーンルーム作業、冷凍倉庫作業などでの利用を見込む。
同社は、NTTコミュニケーションズや早稲田大学と、メカニカルグローブ付きの力伝達型遠隔操作装置、ヘッドマウントディスプレー付きの装着型遠隔操作装置、パペット型遠隔操作装置、ブラウザーベース半自律型遠隔操作装置といった遠隔操作装置を開発している。今回、これら技術を活用したロボットソリューションをビジネスとして展開することにした。